日本ALS協会は、近ごろ国内で広まりつつある「ALSアイス・バケツ・チャレンジ」について、寄付への感謝をサイトで述べました。同協会宛てに、4日間で計200万円の寄付があったと報告。また、氷水をかぶることや寄付は決して強制ではないと説明し、特に氷水は「これから涼しくなりますので心配しております」と無理をしないよう呼び掛けています。
▽ http://www.alsjapan.org/-article-706.html
ALSの患者と患者団体を支援する目的で始まったイベント「ALSアイス・バケツ・チャレンジ」は、アメリカから世界中に広がりを見せています。内容は、バケツに入った氷水を頭からかぶり、次にこのイベントに挑戦する人を指名するというもの。指名された人は、24時間以内に氷水をかぶってその様子を収めた動画をSNSに公開するか、アメリカのALS協会に100ドルを寄付するかを選択します。日本国内では8月上旬からじわじわと広まり、氷水をかぶる著名人や芸能人の動画が続々と投稿されています。
日本ALS協会が8月21日に発表した報告によると、8月18日から8月21日までに250人から計200万円の寄付があったとのこと。同協会は「ALSの原因究明や治療研究および、患者家族への支援活動のために大切に使わせていただきます」と感謝を述べています。報告ページでは寄付の振込先を公開しています。
またアイス・バケツ・チャレンジについては、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を知らなかった人が関心を持つきっかけになると感じているとのこと。氷水をかぶることや寄付をすることなどは強制ではないと説明し、「皆様のお気持ちだけで十分ですので、くれぐれも無理はしないようにお願いします。特に氷水について、これから涼しくなりますので心配しております」とつづっています。
ALSは、体を動かすための神経系が変性し、筋肉がだんだんと縮んでいく病気です。進行性の病気で、現在も原因が分かっていないことから、有効な治療法がほとんどない予後不良の疾患とされています。
▽ http://www.alsjapan.org/-ALS%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AE%E6%A6%82%E7%95%A5.html