新種の深海生物を発見? 鳥羽水族館(三重県鳥羽市)は、深海生物の採集作業で発見した“小さな謎生物”の写真をブログで公開しました。水深144~200m地点で採集した沈木に付着しており、顕微鏡で確認しても、どの動物群に分類されるのかすら分からないほど“謎”だそう。盤径3mmほどのキノコ状で、全身に“洗濯ばさみ”のような物が付いています。
▽ 謎生物を採集しました | 鳥羽水族館 飼育日記
同館は3月16日付のブログで、生物採集の成果として「色々と面白い生物が採集できましたが…その中に私を悩ます小さな謎生物を見つけました」と報告しました。船上で確認した際に不審に思い、沈木ごと持ち帰って水槽に入れても正体が分からなかったとのこと。顕微鏡で拡大すると、中央に少し突出した口のようなものがあり、「イソギンチャクなどの刺胞動物の一員」にも見えたそうです。
口の周りには太く短い触手らしきものが生えており、それ以外は全身がはさみ状の突起で覆われています。突起はウニやヒトデに見られる叉棘(さきょく)のようで、スタッフは「刺胞動物でこんな器官を持つ種類なんて私は知りません」とコメント。活発に開閉し、いかつい印象を受けたそうです。
スタッフは「コイツの正体は一体…? 謎生物に心臓のドキドキが止まりません。深海生物…やっぱり深いわ」とブログを締めくくりました。謎の生物の“発見”に、はてなブックマークのコメント欄には「最後の0.5mmのくちばしがかっこ良すぎる。棘皮かねぇ?」「どきどきする」「地球ヤバい」などの反応が集まっています。