「日本語の若者ことばはどう英訳できるか?」という問題から、日本語の代表的な若者ことばを解説・英訳したWebページ「日本語の若者ことばの英訳語彙(ごい)集」を見つけました。2006年から更新が止まっているため、すでに懐かしく感じる言葉もありますが、じわじわとはてなブックマークが集まっています。
▽ 日本語の若者ことばの英訳語彙集
上記のページでは、「アツい」「いやし系」など44の若者ことばの定義と、その定義に近い英単語を掲載。その言葉の由来や、どういった文脈で使われるかも説明されています。「イケてる」は「cool」「It's dope」で「キモい」は「gross」「creepy」など、口語として多用されているにもかかわらず、和英辞書では引けなさそうなものばかり。中には「コギャル」や「ジベタリアン」など、すでに死語となったものもありますが、ほとんどの言葉は現役です。
制作したのは、言語学の研究をしている、秋田工業高等専門学校人文科学系の准教授・桑本裕二さん。1999年から2000年にかけて東北大学で開講した英語の授業で調査したものをまとめ、それ以降修正を加えていました。桑本さんは、自然発生的に生まれ、表現力に富んでおり、語彙も豊富であることから、若者ことばを積極的に認める立場だそう。ちなみに、同授業で若者ことばとして一番多く挙げられたのは「イケてる」だったそうです。
はてなブックマークのコメント欄では、「海外の反応関係を見ていると、もはや古く見えるけど面白い。海外の反応書いてる人に、辞書作ってほしい」「何これ面白い」「面白い。ジベタリアン、歴史を感じる」「激おこぷんぷん丸がないと思ったが00年辺りで更新止まってんのか…」などの感想が集まりました。言葉の意味や英訳が一覧にまとめられていることが評価されたようです。