江戸時代中期に京都で活躍した画家・伊藤若冲の代表作を取り上げ、約1ヶ月で約44万人が来場するなど人気を博した「生誕300年記念 若冲展」(東京都美術館)は、図録の通信販売を開始しました。すべての出品作品をカラーで掲載しているほか、若冲の研究家で同展の監修も務めた美術史学者・辻惟雄さんらが執筆した論文、編集者・渋谷陽一さんらによるエッセイを収録。全327ページで、価格は3,900円(送料・手数料・税込)です。
▽ 伊藤若冲作「象と鯨図屏風」をミホミュージアムで毎年期間限定で展示してほしいです!
▽ http://art.nikkei-ps.co.jp/exhibition/7631/
若冲は、繊細かつ鮮やかに描いた動植物の彩色画をはじめ、即興的な筆遣いとユーモラスな表現による水墨画、花をテーマにした木版画など、さまざまな技法で作品を生み出してきました。2016年は、若冲が生まれて300年という節目の年。各地では作品の展覧会やシンポジウムが実施されており、あらためて若冲の作品を堪能できる機会が増えています。
東京都美術館(東京都台東区)で4月22日から5月24日まで開催された「生誕300年記念 若冲展」は、東京で行われる初の大回顧展として、若冲が初期から晩年まで制作した約80点を展示。相国寺(京都市上京区)に若冲が寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が東京で一堂に会するのも初めてでした。図録には、作品に対する解説も収録。「動植綵絵」は撮り下ろしです。
通信販売は日本経済新聞社グループの美術品販売サイト・日経アートで受け付けています。6月8日(水)現在、発送は6月下旬以降を予定しているとのことです。