国立民族学博物館(大阪府吹田市)は9月8日(木)から、特別展「見世物大博覧会」を開催します。軽業や曲芸など江戸時代から人々を魅了してきた「見世物」にスポットを当て、その多種多様な姿を資料で紹介。見世物の世界を網羅的に展示するのは、関西で初の試みだそうです。
▽ 特別展「見世物大博覧会」 | 国立民族学博物館
「見世物大博覧会」は、技芸見世物、細工見世物、動物見世物など、さまざまなジャンルの見世物にまつわる資料が一堂に会する特別展です。幕末~明治時代を中心に栄えた見世物の文化からは、現代のエンターテインメントや科学技術の原点が見て取れるそう。展示では大きく5つのセクションに分け、その歴史をたどります。
国立民族学博物館蔵
国立歴史民俗博物館蔵
「I プロローグ 見世物の世界へ」では、見世物小屋の入り口の様子や呼び込みを通じて、観客を見世物の世界へと誘います。続く「II 見世物とカラダ」は、軽業、曲芸、人間ポンプなど、身体の鍛錬によって生み出される見世物がテーマです。「IV 見世物とモノ」では、さまざまな趣向を凝らした細工見世物や人形、海外から渡来した珍獣などを紹介。「V エピローグ 見世物の成長」では、見世物と博物館との関わり、演劇や映画などの創作活動に与えた影響についても触れます。
国立民族学博物館蔵
国立歴史民俗博物館蔵
会期は9月8日(木)から11月29日(火)までです。休館日は水曜日。11月23日(水・祝)は開館し、翌11月24日(木)に休館します。会期中、一部の土日祝には無料観覧日が設定されています。詳細は国立民族学博物館のサイトをどうぞ。2017年1月17日(日)~2017年3月20日(月・祝)には、展示内容を変更して国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)に巡回します。