日本財団は、子供や若者が新しい世界を発見できるマンガを選出する「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」の100作品を発表しました。「文学」「生命と世界」「芸術」など11ジャンルに分け、マンガ家・里中満智子さんや、マンガ研究家・藤本由香里さんら有識者9人が作品を選定。特設サイトでは全100作品を紹介しており、選書委員会による推薦コメントも添えられています。
▽ これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~
▽ 「これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト〜」 | 日本財団(プレスリリース)
同プロジェクトでは、教育的価値が捉えられにくいエンターテインメント作品としてのマンガが、学びへの意欲・関心を高めるきっかけや、社会問題への興味の入り口になることを目的としています。歴史や人物伝といった学習効果の向上を目的とする「学習漫画」とは別に、同財団が“学び”という観点で一般作品の中からマンガを選ぶのは初。「文学」「生命と世界」「芸術」「社会」「職業」「歴史」「戦争」「生活」「科学・学習」「スポーツ」「多様性」の11ジャンルで全100作品を紹介しています。
各ジャンルの中で最も多かったのが「歴史」ジャンルの15作品。マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット・マンガナイトの代表である山内康裕さんは、原泰久さんの「キングダム」(集英社)を選んだ理由について「作中では脇役ひとりひとりまで丁寧に人物描写され、脇役も歴史上重要な役割を果していること、主人公だけが歴史の主役ではないということが良く分かるようになっている」とつづっています。
「生命と世界」ジャンルで選ばれた岩明均さんの「寄生獣」(講談社)については、里中さんが「自分の一部が寄生獣なら自分は人間と言えるのか?自己の存在と他者の関係はつまるところ認識によるものか?ならば形とは生命とは何なのだ?と、根源的問題について考えさせてくれる傑作だ」とのコメントを寄せました。
これらのラインアップに、はてなブックマークのコメント欄には「学習マンガと聞くとお堅い感じだけど、意外と面白みのある100選になってるな」「興味を持ってもらうために娯楽性を重視したラインナップであることを考えると新旧織り交ぜてあってなかなかいい」などの声が集まっています。
近ごろは、ブロガーが選んだおすすめマンガもはてなブックマークで話題になっています。感性を刺激されたくなったら、これらのおすすめを参考に“マンガの秋”を楽しんでみるのもいいかもしれません。
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- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/10/19
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- 出版社/メーカー: 講談社
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